国際政治史1
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS52500
コース情報
担当教員: 宮城 大蔵
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
詳細情報
概要
「国際政治」とは,読んで字の如く「国」と「国」との間の政治を意味する。今日,200あまりの「国家」が地球上をくまなく多い,人類のほとんどはいずれかの国家に属している。そしてすべての国家の主権は平等だということになっている。 しかし歴史的に見れば,このような世界秩序のあり方が唯一のものでは決してなかった。本講義の目的は,われわれが今日考えるような「国際政治」が,いつ頃から,どのような形で始まり,どのような推移を経て今に至っているのかを理解することである。授業では今日,国際政治の基本だと考えられている「主権国家体系」の登場から欧州列強が国際政治の主役であった時代,そして二度の世界大戦までを扱う。
目標
上記のテーマについて大学生(知識人)に相応しい知識と問題意識を涵養すること。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回 80 分程度)。 ・授業で使用するシラバス,レジメ記載のテーマについて,参考文献等で調べて自分なりの予想をたててみること。 【復習】(所要時間:各回 110 分程度) ・自筆ノート,メモ等と配布レジメを利用し,講義内容を要約してみること。 その際,参考文献の該当箇所も参照して理解を深めること。
所要時間: 授業1回あたり190分以上。
スケジュール
- イントロダクション
- 「国際政治」の誕生 -主権国家体系とは何か
- 勢力均衡システムの形成と成熟(ウィーン体制とその限界)
- 「国民国家」の形成と国際政治(独伊の統一とその影響)
- 勢力均衡システムの行き詰まり -三国同盟と三国協商
- 第一次世界大戦 ―勢力均衡システムの崩壊
- ベルサイユ体制の構築
- 国際連盟(仕組みと限界,そして遺産)
- 戦間期の日米と東アジア ーワシントン体制をめぐって
- 世界恐慌とファシズムの台頭
- 第二次世界大戦(ドイツの膨張から世界戦争へ)
- 日本帝国の膨張から日米開戦へ
- 米英ソ関係と戦後構想
- 戦後世界への展望
教科書
以下の書籍の該当部分を参考書とするが,本講義の内容と完全に合致するものではない。
参考書
『国際政治史』
著者: 小川浩之,板橋拓己,青野利彦
出版社: 有斐閣,2018年
『国際政治史としての20世紀』
著者: 石井修
出版社: 有信堂,2000年
『国際関係史-16世紀から1945年まで』
著者: 有賀貞
出版社: 東京大学出版会,2010年