中東研究概説
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS51900
コース情報
担当教員: 辻上 奈美江
単位数: 2
年度: 2024
学期: 1クォーター
曜限: 月4, 木4
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
授業内期末試験
授業期間中
中間試験
授業期間中
詳細情報
概要
授業では,1)中東地域の歴史や政治,宗教および社会に関する基礎的な知識を習得する,2)宗教と規範の関係を学ぶ,3)服装,結婚,家族,生殖,移動などジェンダーと接合する複数のテーマについて講義で学び,履修者が自ら考える機会を提供します。 また授業時間内には,できるだけ多くの視聴覚教材を使用しながら検討するほか,レポートの書き方指導をします。 履修生の状況を確認しながら,Loyola,Zoom,Moodleなどを適宜使用します。 高等学校地理A・世界史Aで学ぶ程度の中東に関する知識があることが望ましいですが,基本的なことから説明しますので,これらの知識がなくても構いません。
目標
講義の終了時には,1)中東の地域的特性,歴史,政治,宗教,社会に関する基本的な知識を獲得する,2)歴史,政治,宗教,社会の特性を理解した上で,中東地域のジェンダー問題は何かについて自らの言葉で議論することができる,また3)授業を通じて獲得した知識と知見に基づき,期末レポートを完成させることができることを目標とします。
授業外の学習
予習:前回の授業スライドやビデオを見て,授業内容の確認をする(40分) 復習:授業スライドやビデオを見る(100分)。理解が不足していると思われる場合,またさらに深く関心を惹かれる場合には,授業中に指示される参考文献等を利用して学習を補う(50分)。 中間テストおよび期末テストでは,授業をどれくらい理解していたか,授業を通してどの程度の知識をつけることができたかを評価します。
所要時間: 190分
スケジュール
- 講義のねらいと進め方の解説 第二週以降については,履修者の人数やレベルに応じて多少変更する可能性があります。
- 「中東」概念の成立過程,中東の地形,気候,産業,民族構成,宗教構成
- 中東地域の宗教と規範
- 歴史的背景1:植民地時代とナショナリズム,二つの世界大戦
- 歴史的背景2:パレスチナ問題
- 中東問題を考えるための西洋近代
- 西洋近代と中東フェミニズムの誕生
- 脱植民地/独立,家族法とジェンダー
- アラブ民族主義とイスラーム復興
- 産油国の政治と社会:レンティア国家とジェンダー
- 視聴覚教材からみるジェンダー規範1
- 中東地域と移民・難民
- 視聴覚教材からみるジェンダー規範2
- 総括:授業全体の振り返り
教科書
文献は,授業時間中に指定する。
参考書
書籍情報はありません。