南アジア研究概説
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS51700
コース情報
担当教員: 伊東 さなえ
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月4
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
詳細情報
概要
南アジアとして示される地域には,非常に多様な文化,環境,言語,宗教があり,多様な人々が暮らしている。このような多様性を持ちつつも,緩やかな一体感も存在している。また,現代南アジア社会は,政治的,経済的,社会的に大きな変化の中にある。本授業ではこのような南アジア社会の多様性と変化のダイナミズムについて,具体的な事例に基づいて検討する。 南アジアと聞いても,あまり具体的なイメージがわかないかもしれない。しかし南アジアと日本には古くから現在に至るまで様々な共通性と繋がりがある。近年では,グローバル化の中でその繋がりはさらに深まりつつある。本授業は,実は身近になりつつある南アジア社会に関心を持ち,自分と地続きの存在として南アジアの人々を捉えることができるようになることを目標とする。
目標
①南アジア地域の諸相を,政治,環境,文化といった多様な側面と関連づけながら,その特性を総合的に理解できるようになる。 ②南アジアと自分たちとのつながりを人,もの,情報などの観点から説明できるようになる。 ③南アジアの事例を知ることを通じて自分たちの社会や文化を問い直す視点を手に入れる。
授業外の学習
予習:翌週の講義内容として示された資料を読み,要約と質問を準備する。 復習:講義で紹介された参考文献を読んで理解を深めるとともに,講義で取り上げたトピックについて自分で情報を収集し,考察する。
所要時間: 190分
スケジュール
- [オンデマンド] オリエンテーション:南アジアの地理・歴史・言語
- [オンデマンド] 植民地,国民国家,民族
- [オンデマンド] さまざまな宗教
- [オンデマンド] ケガレとカースト
- [zoomを用いたリアルタイムでの授業] レポート課題のフィードバック① 課題①「私たちの身近な南アジア」:身の回りにある南アジア製の製品を見つけ,その生産国と日本との貿易上の関わりについて調べたレポートを作成し,発表する。
- [オンデマンド](ゲストスピーカーを招いてのリアルタイム授業に変更の可能性あり)] ジェンダー
- [zoomを用いたリアルタイムでの授業] レポート課題のフィードバック② 課題②「開発から見る日本と南アジアのつながり」:日本の支援団体により南アジア地域で行われている開発プロジェクトについて,一つのプロジェクトを選定し,その活動内容を要約・考察し,発表する。
- [オンデマンド(ゲストスピーカーを招いてのリアルタイム授業に変更の可能性あり)] 開発
- [オンデマンド] 自然環境と環境問題
- [オンデマンド] 災害と防災
- [オンデマンド] 近代化とグローバリゼーション
- [zoomを用いたリアルタイムでの授業] レポート課題のフィードバック③ 課題③「南アジア地域と日本との間の人の移動」:南アジア地域の8か国から1か国を選定し,その国と日本との間の人の移動について調べ,論じたレポートを作成する。
- [オンデマンド] グローバル市民社会
- [オンデマンド] 総括
教科書
授業内で直接利用することはないが,予習・復習用に必要である。
ようこそ南アジア世界へ(シリーズ地域研究のすすめ)
著者: 石坂晋也・宇根義己・舟橋健太編
出版社: 昭和堂,2020年
参考書
南アジア社会を学ぶ人のために
著者: 田中雅一・田辺明生編
出版社: 世界思想社,2010年
南アジアの文化と社会を読み解く
著者: 鈴木正崇編
出版社: 慶応義塾大学東アジア研究所,2011年