グローバル化の人類学
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS50400
コース情報
担当教員: 赤堀 雅幸
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
その他
各回授業後オンライン小テスト10回(各回5問,評価2%),授業時間中の対面でのリアクションペーパー提出2回(各回5%),関連講演会等参加報告(1,000字程度,10%),指定された関連分野の論文に関するレビュー・レポート(1,000字程度,10%)を課す。学期末定期試験期間中に,記述問題を主とする試験(50%)を実施する。
詳細情報
概要
19世紀に未開社会の研究として始まった人類学が,変貌しつつある現代世界の多様性と一体性を,地域に密着した視点から見る学問へと展開していった過程を踏まえつつ,グローバル化の時代における人類学の可能性,人類学によるグローバル化理解への貢献について論じる。移民,難民,紛争,ジェンダー,文化財など具体的な題材に注目して現代の人類学の研究動向を概観すると同時に,総体としての近代化論,文明論としての人類学のあり方についても学ぶ。
目標
人類学の基本を一通り学習し,これによって多民族の文化や社会を理解して国際協調の精神を養うのに役立てるとともに,個別の民族の枠を超えた文化交流の広がりや,民族概念そのものが相対化されるグローバル社会における文化のあり方を,人類学の特徴である人々の日常生活に根差した視点から学ぶことで,現代を生きる市民,国際的公共知識人としての素養を身に着ける。
授業外の学習
文化人類学について,まったく予備知識のない学生は,シラバスの参考書に掲げた著作のいずれかに目を通すなどしておくとよい。各回授業前には事前配布の資料およびスライドをみて,授業内容の全体像をつかんでおくこと(30分)。講義内容を十全に理解すべく,資料やノート,小テストの結果などを見直し,充分な復習をすることはもちろん,さらに理解を深めるべく,授業中に紹介される参考文献を読むなどすること(160分)。
所要時間: 190分
スケジュール
- 講義のねらいと進め方の解説,参考文献の紹介 講演会等参加報告課題説明:実施が1回程度前後にずれる場合がある。 下記の展開は現時点の予定で,ある程度の変更がありうる。
- 人類史への視点 リアクションペーパは第2回以降に不定期に2回実施する。
- 世紀人類学の世界観
- 世紀人類学の成立と展開
- 家族と親族の人類学
- 出自の人類学
- 縁組の人類学 論文レビュー課題説明:実施が1回程度前後にずれる場合がある
- 宗教と世界観の人類学
- 宗教の復権と人類学
- 政治と国家の人類学
- 近代国家と人類学
- ジェンダーとフェミニズムの人類学 学期末試験説明:実施が1回程度前後にずれる場合がある。
- 移民と難民の人類学 論文レビュー課題講評:実施が1回程度前後にずれる場合がある。
- 危機と抑圧の人類学
教科書
特定の教科書は使用しない。各回講義に資料を配付する。
参考書
下記の他,各回講義の資料で参考書・参考資料等を示す。
総合人類学としてのヒト学
著者: 高倉浩樹編
出版社: 放送大学教育振興会,2018年
文化人類学:カレッジ版(第4版)
著者: 波平恵美子編
出版社: 医学書院,2021年