グローバル化と政治学

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS50100

コース情報

担当教員: 岸川 毅

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

30%

定期試験

定期試験期間中

70%

詳細情報

概要

グローバル化の進む現代において,主権国家を単位とする政治のあり方はどのように変容し,またそれに伴って政治学のアプローチはどう再構成されるのかを考察する。まず伝統的単位としての主権国家の形成と発展の歴史を概観したうえで,グローバル化に特徴づけられる同時代にあっても,国家権力が相対化されつつある国々,国家に権力が集中し強化される国々,国家建設に挫折し政治秩序が崩壊している国々など,世界政治の様態は一様ではないことを明らかにし,また非国家政治主体の役割もこうしたコンテクストにおいて捉える必要があることを論じる。

目標

履修者が,国家を単位として発展してきた政治学の分析概念とアプローチを学び,国内政治(比較政治)と国際政治の基礎を習得したうえで,既存の政治学の分析概念とアプローチが,グローバル化の進展によってどのように変容しつつあるのかを把握し,現代世界への理解力と分析力を高めることを目標とする。

授業外の学習

・毎週アップロードされるレジュメに事前に目を通しておく(30分)。 ・ノートを読み返して毎回の授業内容の理解度を確認する(120分)。 ・課題は指定された期日内にMoodleに提出する。課題のない週は関心のあるテーマに関して関連文献の読解や情報の収集に努める(40分)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. はじめに―政治とグローバル化
  2. 政治学の原点としての国家
  3. 近代国家の形成と発展 (1)主権者としてのネーション
  4. 近代国家の形成と発展 (2)議会制民主主義
  5. 国際政治の形成と発展
  6. グローバル化時代の世界政治―変容する国家
  7. 現代国家の諸相 (1)国家権力の相対化
  8. 現代国家の諸相 (2)国家権力の強化
  9. 現代国家の諸相 (3)国家権力の空洞化
  10. 非国家主体の政治 (1)市民社会
  11. 非国家主体の政治 (2)反市民社会
  12. 非国家主体の政治 (3)国際機関
  13. 非国家主体の政治 (4)国際レジームとグローバル・ガバナンス
  14. 総括

教科書

特定の教科書は使用しないが,初回授業で文献リストを配布する。

    参考書

    書籍情報はありません。

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