国際関係論入門
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS10200
コース情報
担当教員: 鈴木 一敏
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
定期試験
定期試験期間中
小テスト等
詳細情報
概要
国際関係論の初学者を想定し,主に国際政治学を軸として構成する入門講義である。社会科学としての国際関係論とはどのような学問で,どのような問題を,どのような視座から分析するのかを解説する。リアリズム,リベラリズム,コンストラクティビズムといった国家間関係についての基本的なパラダイムを紹介したあと,国内における外交政策決定,現代的な諸問題(安保,経済,人権,環境,市民社会など)について導入的な分析を行う。
目標
今後,より専門的な科目の学習につなげるため, 1.国際関係論の基礎的な概念と知識を習得し, 2.国際関係論の全体イメージと地域研究などの隣接する学問との関連性をつかむ。 そのうえで,自発的な探求心を喚起するのが目的である。
授業外の学習
・授業のあと,オンラインクイズに回答すること。(15分) ・教科書,参考書,資料等も参照し,自分なりにノートにまとめること。(100分) ・メモを取りつつ課題図書『危機の20年』を読み進めるほか,興味をひかれた問題について専門書や原典にあたって探求すること。(80分) 国際関係論は分野横断的かつ広範な対象を扱う学問であるので,講義内容は網羅的となりえない。自発的に知識を広げてゆく姿勢が必要である。
所要時間: 195分
スケジュール
- ガイダンス,国際関係論とは何か。 なお,以下の予定は,講義の進捗や学生の理解状況等によって,修正・変更することがあり得る。
- 主権国家の成立
- 主権国家システムの広がり
- リアリズム1: アナーキーと勢力均衡の理論
- リアリズム2: 同盟の理論とパワー
- リベラリズム1: 民主主義平和論,市場リベラリズム
- リベラリズム2: 制度的平和論(国際連盟,国際連合,地域制度)
- コンストラクティビズム
- 外交政策決定過程
- 現代の安全保障問題(米中対立,軍事技術拡散と管理,テロリズムと非正規戦)
- 現代の国際経済(戦後経済体制,FTA)
- 脱国家主体,非国家主体,市民社会(多国籍企業,・NGOとグローバル市民社会)
- 環境問題と開発援助
- グローバル化する世界と国際関係論
教科書
教科書の構成は講義内容とは直接対応しないが,下記テキストを基本とする。それ以外にも,互換的・補完的な参考書があるので,初回講義時にその大まかな特徴と利用方法などを解説する。
『国際政治学をつかむ(第3版)』
著者: 村田晃嗣・君塚直隆・石川卓・栗栖薫子・秋山信将
出版社: 有斐閣・2023年
参考書
『危機の20年』
著者: E.H.カー(訳: 原彬久)
出版社: 岩波文庫,2011年