アカデミック日本語1-1*【A class】
共通 - 言語教育研究センター
AJPN431A
コース情報
担当教員: 許 燕
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月2, 木2
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
その他
宿題・授業内提出物(40.0%),ディスカッション・グループワーク(10.0%)
詳細情報
概要
授業内容: 本授業では,大学での学習に必要とされる日本語能力のうち,特に「読む力」「書く力」を養うことを目標とする。「読む力」については,社会的・学術的な文章の読み方の技術を学び,さまざまなテーマの新聞・評論・専門書を読む練習を行う。「書く力」については,社会的・学術的な文章を要約する力,それについての自分の意見を述べる練習を行う。また,大学の授業で課されることの多い論証型レポートを取り上げ,テーマ設定,資料収集と整理の仕方,アウトライン作成,レポートの構造と論理展開の仕方,レポートにふさわしい文体や表現,引用の仕方,各論に用いられる特徴的な表現を学び,レポート作成を行う。
目標
1.社会的・専門的な文章を,正確に,かつ分析的・批判的に読めるようになる。また,それについて自分の意見を述べられるようになる。 2.社会的・専門的なまとまりのある文章を要約することができるようになる。 3.大学の授業で課される論証型レポートが書けるようになる。
授業外の学習
【予習・次回への準備】(各回100分以上) ・読解タスクを読んで,タスクシートを完成させる。 ・文章の要約や意見文を書く。 ・グループでの話し合いの結果をまとめる。 ・レポート作成のための資料収集と整理,アウトライン作成と修正,レポート作成と修正を行う。 ・発表のためのレジュメの作成,発表と質疑応答の練習を行う。 【復習】(20分) ・授業内で行った活動について,資料の内容を復習し,理解を深める。
所要時間: 120分以上
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 オリエンテーション メールの書き方:課題提出のメール
- 読解の技術(1)さまざまな読み方
- リアクションペーパーの書き方 ディスカッション(1)異文化理解 読解の技術(2)速読と精読
- レポートとは
- 日本語の表記,レポートの文体 文章の要約
- ディスカッション(2)情報 ブックレポートの書き方
- 読解の技術(3)新聞記事の読み方,クリティカル・リーディング
- ディスカッション(3)高齢化 意見のまとめ方(1)PREP形式
- 意見のまとめ方(2)問題解決型 ディスカッション(4)問題解決
- 報告型レポートの書き方:作成手順とサンプルの検討 論証型レポートとは
- テーマ候補の検討,資料収集の仕方
- 定義の書き方,参考文献の書き方
- 引用(1)直接引用と間接引用
- 資料の検討とテーマの絞り込み 引用(2)立場の違いによる引用の仕方
- 引用(3)効果的な引用 RQ,目標規定文の検討,アウトライン1
- 序論の構造と表現
- アウトライン1の検討と修正 アウトライン(2)(章立て)の書き方
- 本論の構造と表現(1)本論の構造,研究方法の提示
- アウトライン2のフィードバックと修正
- 本論の構造と表現(2)図表の提示と説明
- 本論の構造と表現(3)データの解釈と考察
- データの解釈と検討タスク
- 本論の構造と表現(4)結論の提示
- 結びの構造と表現
- セルフチェックシートの説明 論証型レポートの修正(1)ピアレスポンスと検討
- レポート個別FB 発表の準備
- レポート発表(1)前半
- レポート発表(2)後半
教科書
・主として自作教材や受講生の専門・興味関心のある分野の最新の資料(新聞記事,専門書等)を用いる。詳細は授業内で説明する。 ・レジュメや資料は事前にMoodleからダウンロードし,各自印刷したものを持参すること。
参考書
改訂版 大学・大学院留学生の日本語③論文読解編
著者: アカデミック・ジャパニーズ研究会
出版社: アルク・2015
大学生と留学生のための論文ワークブック
著者: 浜田麻里・平尾得子・由井紀久子
出版社: くろしお出版・2003
学生のレポート・論文作成トレーニング 改訂版
著者: 桑田てるみ他
出版社: 実教出版・2015