TRANS ENG TO JPN: THEORY & PRAC 1*

共通 - 言語教育研究センター

AJPN4050

コース情報

担当教員: 香取 芳和

単位数: 4

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火5, 金5

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

5%

授業参加

5%

リアクションペーパー

10%

レポート

15%

その他

翻訳 assignment を40%,プレゼンテーション(翻訳の講評または翻訳の作成)を10%,宿題または授業内演習を15%の評価構成要素とする。

65%

詳細情報

概要

訳文のどんなところに「翻訳調」が表れやすいか,どうしたら翻訳調の違和感を緩和できるかを学ぶ。また,仕事として翻訳をする際に知っておくべき標準的な書式・表記など,実務的な側面にも取り組む。 受講者数に応じてグループまたは個人による,訳文講評または訳文作成のプレゼンテーションを実施する。受講者の中から司会を決めて,学生の訳文の講評を行う回がある。

目標

今の時代の英日翻訳に求められる「自然な訳文」を作るために,日本語と英語の性質の違いを,文単位,テクスト(文章)単位で理解し,翻訳者としてなし得る介入とその限界を知る。言語への関心を高める。翻訳を通して,論理的な思考と長期的な学習の礎を築く。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回100分程度) 1) 課題文を解釈し,必要な下調べをする。 2) 課題文を翻訳する。 3) 他の学生の訳文を精読し,講評できるよう準備をして授業に臨む。 【復習】(所要時間:各回90分程度) 4) 授業のあと,各自訳文を見直し,再提出する。 5) 課題文のほかに,短い文章の翻訳が宿題として課される週がある。 6) 課題に関連して配付される参考資料・文献をよく読み,レポート提出を求められる週がある。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 オリエンテーション どういう翻訳が望ましいのか
  2. 「翻訳であることがわからない翻訳」はどこまで可能か (1) 近年の翻訳の理念とその実現可能性
  3. 「翻訳であることがわからない翻訳」はどこまで可能か (2) 英文を和訳または日本語文を英訳する際の情報の過不足
  4. 「翻訳であることがわからない翻訳」はどこまで可能か (3) 翻訳者は原文の情報の過不足にどの程度対処できるか
  5. 「等価=価値が等しい」という考え方 さまざまな「等価」 「等価」を具現するためのさまざまな方略
  6. 翻訳課題 1 の解説と講評 (1) 一般的な書式,表記について 英語原文の解説
  7. 翻訳課題 1 の解説と講評(2) 訳文講評(途中まで)
  8. 翻訳課題 1 の解説と講評(3) 訳文講評(最後まで)
  9. 翻訳課題 2 の解説と講評 (1) 英語原文の解説 訳文講評(途中まで)
  10. 翻訳課題 2 の解説と講評 (2) 訳文講評(途中まで)
  11. 翻訳課題 2 の解説と講評 (3) 訳文講評(最後まで)
  12. 好ましい訳文語順 「時間軸と語順」「文と文のつながりから考える語順」「英語と日本語で異なる,情報提示順序の好み」 短文翻訳演習 (1)
  13. 翻訳課題 3 の解説と講評 (1) 英語原文の解説 訳文講評(途中まで)
  14. 翻訳課題 3 の解説と講評 (2) 訳文講評(最後まで)
  15. 翻訳課題 4 の解説と講評 (1) 英語原文の解説 訳文講評(途中まで)
  16. 翻訳課題 4 の解説と講評 (2) 訳文講評(最後まで)
  17. 文章の結束性(文と文をつなぐ)(1) 英語の場合,日本語の場合 英日翻訳で望ましい視点の取り方
  18. 文章の結束性(文と文をつなぐ)(2) reference items (代名詞その他,文中の既述情報を指す要素)の処理のし方 短文翻訳演習 (2)
  19. 翻訳課題 5 の解説と講評 (1) 英語原文の解説 訳文講評(途中まで)
  20. 翻訳課題 5 の解説と講評 (2) 訳文講評(最後まで)
  21. 話法 (1) 間接話法から直接話法へ
  22. 話法 (2) 役割語について
  23. 翻訳課題 6 の解説と講評 (1) 英語原文の解説 訳文講評(途中まで)
  24. 翻訳課題 6 の解説と講評 (2) 訳文講評(最後まで)
  25. 「モノ」言語から「コト」言語への変換 英語の長い名詞句の訳 短文翻訳演習 (3)
  26. グループまたは個人によるプレゼンテーション (1)
  27. グループまたは個人によるプレゼンテーション (2)
  28. 春学期の総復習

教科書

教科書は指定せず,必要に応じて資料を配付する。

    参考書

    書籍情報はありません。

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